ラッセルズが提唱したい「稼ぐ仕組み」のポイント
クライアント様にとっては、事業経営にあたって実践活用できることが最も大切なことと考えています。このため、経営者の意思決定から現場での使いやすさまでを念頭において「稼ぐ仕組み」を構築することが大切です。そのポイントを以下に列記します。
【「稼ぐ仕組み」とは 】
- 企業戦略を判断基準として事業の現状をチェックしやすく、チェックすることで浮かび上がった 変革・改善点について経営者としてアクションを取りやすい「収益モデル」です。
- 従来のようなごく簡単な「利益源」を「収益モデル」とはせず、中期的な事業成長を図るための仕組みを「稼ぐ仕組み」と捉えています。このため、競合他社から模倣されにくく競争優位ある収益モデルを検討できます。
- どのように収益モデルを検討したらよいのか曖昧さのあったこれまでの収益モデルとは異なり、収益モデルである「稼ぐ仕組み」を3つの類型に大別することで、自社の収益モデルの確立を容易に検討できます。
- 現場業務に従事する従業員にとって、上位方針(企業戦略)と現場業務のつながりが視覚的に理解できます。このため、全従業員に浸透しやすい「収益モデル」となり、必要に応じて現場の従業員の提案・意見を収集することで幅広い検討が可能となります。
「稼ぐ仕組み」の3つの類型
ラッセルズが提唱したい「収益モデル(稼ぐ仕組み)」の3つの類型を以下に見てみます。
- (1)戦略的収益モデル
- 企業のビジョンやミッションを明確に、かつ視覚的に明確にすることができます。また、構造図にすることでその因果関係と利益源泉となる業務が一目瞭然となります。このため、企業の上位方針を含めた「稼ぐ仕組み」を全従業員に浸透できます。「汎用型収益モデル」、「ロジックツリー型収益モデル」のいずれかを併用することで、稼ぐ仕組みのPDCをより運用しやすくなります。
- (2)汎用型収益モデル
- フレームに沿って戦略や戦術を検討できるので、アプローチしやすい「稼ぐ仕組み」です。具体的事項(業務名、製品名、数量、単価、担当者、達成時期等)を明確にすることで、会社利益に対する各々の業務の貢献度合いも測ることができ、かつPDCを回しやすい収益モデルです。また、予算編成などにも活用できます。
- (3)ロジックツリー型収益モデル
- 会社目標達成の因果関係に加えて、各業務の重要性を抜け漏れなく精査できます。また、経営責任者、部門管理者、現場担当者といった階層ごとに、会社目標に対する貢献度合いも測ることができ、かつPDCを回しやすい収益モデルです。自社の経営目標指標によってロジックツリーが設計できます。バランスシートが重要であるような製造業に向いている収益モデルです。